香港旅行、オクトパスカードは本当に必要?

今回、香港旅行に行く際にオクトパスカードを用意すべきかどうか悩む場面がありましたので、実際に、ママはオクトパスカードを使わずクレジットカードのみで行動し、パパはオクトパスカード(アプリ)を用意し、果たして本当にオクトパスカードがあった方が良いのか検証してみました!

結論から言うと、大人だけの旅行であればオクトパスカードは必須ではありません。ただし、子連れの場合は子供用カードの用意があるとスムーズです!

本記事では実体験を交えて、その理由も説明していきます。

オクトパスカード(八達通カード)とは

オクトパスカード(八達通カード)は、香港の公共交通機関やコンビニ、レストラン、スーパーなど多くのお店で使用可能な電子マネー機能付きのICカードです。

日本でいうSuicaのようなサービスになります。香港内ではかなり普及していて、クレジットカードが使えないお店でもオクトパスカードは使えるというお店もありました。

それ故、どこのブログを見ても「オクトパスカードは用意すると便利です!」と書かれています。

確かに便利ですが、、、必須アイテムとなり得るのでしょうか?

今回の記事では、オクトパスカードなしで行動した場合の検証もしてみました。

オクトパスカードの種類

オクトパスカードはカード版とスマホアプリ版の2種類があります。
さらにそれぞれにツアリスト専用のものも用意されていました。
旅行者での選択肢としては

通常カード版

  • 子供用カード
  • 大人用カード
  • お年寄り用カード
  • ツアリストカード

スマホアプリ版

  • ツアリストオクトパスカードアプリ

上記のような種類があります。子供用とお年寄り用は運賃などが割引価格となります。

大きな注意点としては、通常カード版は購入もチャージも現金のみです。

また、いずれのカード・アプリもデポジットとしてチャージ金額とは別にHK$50かかります。
このデポジットはカードを返却すると、残ったチャージ金額と合わせて返金されますが、手数料としてHK$11引かれます。

そして、地味にめんどくさいですが、カード版の返金対応は有人窓口に行く必要があります
アプリ版に関しては、クレジットカードでチャージ可能です。返金手続きもアプリ内で可能です。
デポジットや手数料は通常カードと同様でした。

正直、大人の旅行者に関してはオクトパスカードアプリ一択かと思います。
わざわざ現金を握りしめて、カードを買いに行く必要もありませんし、返金も帰国後にゆっくりできます。
当然、事前準備も日本で済ませておくことも可能です。

しかし、残念ながらアプリ版は子供用がなく、地下鉄に乗る際に子供の金額をまとめてアプリで払うということもできません。。。

結局、子連れの香港旅行で地下鉄などを使う予定がある場合は、子供用のオクトパスカードを用意する必要があり、我が家は現金を握りしめ、子供用のオクトパスカードのみ購入しに行きました。

駅の有人窓口でオクトパスカードを購入!

アプリ版オクトパスカードの設定方法

Appストアで『Octopus for Tourists』をダウンロードします。


アプリを開いて設定を開始すると以下のような選択画面が出てきます。(全て英語です。)

「Adult」を選択して新しいオクトパスカードを追加します。
※カード現物を持っている人は「Transfer Physical Octopus Card」で引き継ぎができるようです。

次にチャージ金額とカードブランドの選択、支払通貨(国)の選択画面があるのでそれぞれ入力してチャージしましょう。

最後にApple Payに登録するかどうかの画面が出てきますが、設定しておくと便利です。

登録されたオクトパスカードをエクスプレスカードに設定すると、カードをわざわざ選択せずともスマホをかざすだけで自動的にオクトパスカードで決済してくれます。

香港での決済実践

香港での主な支払い方法は以下の通りです。

  • 現金・・・全ての店舗で使用可能
  • オクトパスカード・・・大体のお店で使用可
  • クレジットカード・・・VISA,Masterは主要な交通機関やほとんどの店で利用できましたが、事前情報通り小さいお店では使用できないところもありました。ちなみに香港ディズニーはJCBも使えました。

ミルクティーを飲みたくて立ち寄ったお店で、クレジットカード・オクトパスカードが使えずに現金で支払うということが1回ありました。

また、ローストグースを食べるために入ったレストランが現金orオクトパスカードしか決済ができませんでしたので、オクトパスカードで支払いました。

それ以外に関しては全て、地下鉄もフェリーもお土産屋さんもクレジットカード(MasterもしくはVISA)で決済できています。※子連れの場合は、子供分は子供用のオクトパスカードで交通費は決済

現金を使った場面は、

  • 子供用のオクトパスカードの購入とチャージ
  • ミルクティーの購入
  • お土産購入(カード返金時に戻ってきた現金を使い切るため)

のみです。

オクトパスカードを使った場面は

  • パパの交通費(クレジットカードで代用可能)
  • ローストグースを食べたレストランでの支払い(現金で代用可能)
  • 子供の交通費(代用不可。)

のみです。

子供の運賃は現金で支払おうと思えば支払えますが、これは著しい手間ですので子連れの場合は子供用のオクトパスカードはあった方が良いです。

上記以外は全てクレジットカード決済で済みました。

ちなみに、子どもたちも自分でオクトパスカードを改札機にかざすのが嬉しかったようです。

このように子どもでも簡単に改札にタッチして利用できました♪

ママ

うちの子たちはノリノリで楽しくタッチして改札を通過してましたよ♪

検証してみた感想

子連れ旅というシチュエーションの結論から言うと・・・
大人に関してはわざわざオクトパスカードを作る必要なし!

ただし、子供を連れている場合は子供用のオクトパスカードはやはりあった方が良いです
その理由としては、一番支払いがめんどくさい場面と思われる、地下鉄やバス、フェリーなどの運賃ですがこれらは全ての駅でクレジットカード(タッチ対応のもの)が可能です。

このようにタッチ決済対応のクレジットカードを改札機にかざして利用できます。

しかし、子供はクレジットカードが作れませんのでここは子供用のオクトパスカードに頼らざるを得ません。。。
そのため、子連れの場合は結局、現金でHK$を用意して子供用のオクトパスカードを購入する必要があります。
そのため、手元には

  • クレジットカード
  • 子供用オクトパスカード
  • 現金

の3つの決済方法があります。

たまにクレジット不可で、現金かオクトパスカードのみのお店や現金のみのお店に遭遇しますが、手元に必ず現金を持っているので、潔く現金で支払いましょう。笑
(うちはやりませんでしたが、子供用のオクトパスカードに多めにチャージして支払いに使うなどもできるかもしれません。)

大人のみでの香港旅行であれば、オクトパスカードは必要ないなと感じました。
使うとしてもアプリ版一択ではないでしょうか。
クレジットカードでチャージできますし、返金もアプリ内で完結します。
ただし、返金手数料はかかります

街中に関しても、現金のみのお店はたまに遭遇しますので少なからず、現金は持ち合わせておく方が良いかと思います(ただ、使う機会は少ないです)。
クレジットカードと少額の現金のみ持ち歩き、基本はクレジットカードで決済、無理なら現金でと決めてしまった方が楽です。

現金に関しても、キャッシング機能を付帯したクレジットカードがあればATMで簡単に用意できます。(レートが市内よりやや高いようですが、ほぼ現金は使わず少額なので大した痛手になりません。)

オクトパスカードの返却

続いて、オクトパスカードの返却についてです。

返却はメトロの駅の有人窓口で手続きを行います。
手続きといっても、カードを見せながら「Return,Please.」で十分通じます笑

オクトパスカード(カード版)を使った場合、使い終わったら返却することで残高とデポジット(HK$50)を返金してもらうことができます。

ただし、ここでいくつか注意点があるので、体験を元にご紹介します。

返却できる場所は?

返却はMTR(地下鉄)の主要駅にある有人窓口で対応してもらえます。

わたしたちはディズニーランドホテルから空港までの送迎があったので、市内観光から帰ってきた際に「ディズニーランド・リゾート駅」の有人窓口で返却を行いました。窓口で「カードを返したい」と伝えるだけでOKでした。

※以下の駅でも返却対応可能

(例):

  • 香港駅
  • 九龍駅
  • 中環駅
  • 旺角駅 など

時間帯によっては混雑していることもあるようなので、余裕を持って空港へ向かう前に済ませておくのがおすすめです。

返金される金額と条件

カードを返却すると、

  • カードの残高(HK$500まで)
  • デポジット(HK$50)

が返金されますが、手数料としてHK$11が引かれます。

例えば、残高がHK$100ある場合:

  • HK$100 + HK$50(デポジット)− HK$11(手数料)= HK$139

が現金で戻ってきます。

注意ポイント

  • カード発行から3ヶ月未満に返却すると、さらに追加手数料がかかる場合があります。
    ※ただし観光客であればあまり気にしなくて大丈夫です。
  • 返金は現金のみで受け取る形になります。
  • 一度返却したカードは再利用できません。

子供用オクトパスカードの返却

子供用のカードも基本は同様に返却可能ですが、子供の本人確認書類が求められることはありませんでした(2025年4月時点の情報)。
ただ、窓口によって対応に差があるかもしれないので、念のために購入時のレシートを持っておくと安心です。

結論

結論として、大人だけの香港旅行であれば、オクトパスカードは“必須ではないと感じました。

交通機関や多くのお店では、クレジットカード(タッチ決済対応のもの)だけでほぼ問題なく対応できます。スマホのウォレットに登録しておけば、サッとかざすだけで支払いが完了するのでとても便利です。

一方で、子連れでの旅行の場合は子供用オクトパスカードがあった方が断然便利です!

特に地下鉄やバスなどの公共交通機関では、子供の運賃をクレジットカードで支払うことができないため、子供用カードはほぼ必須と考えておくと良いでしょう。

我が家のおすすめ決済スタイル(子連れ編)

  • 大人:スマホアプリ版オクトパス or クレジットカード(タッチ決済対応)
  • 子供:子供用オクトパスカード(現金で購入・チャージ)
  • 現金:予備として少額を用意
    (HK$200~300程度でOK)

最後に

今回の旅行で、「オクトパスカードが絶対に必要!」というわけではないと実感しましたが、状況によっては持っていた方が便利なのも事実です。

特に、子供連れ・ローカルな小さなお店や食堂に行く予定がある・現金をあまり使いたくない、といった方にはおすすめです。

旅のスタイルに合わせて、オクトパスカードを使うかどうかを柔軟に選べると、より快適な香港旅行になると思います!